星団日記

中央市議会議員なとり義高です。

31球目も直球で勝負

「一つの制度や法律を作ったために、100人のボランティアを失うとすれば、私は100人のボランティアの側を選ぶ」ソーシャルワーカーの先駆けメアリー・リッチモンドの言葉です。

 中央市も多くのボランティアに支えられています。ボランティアのチカラは、地域のチカラであり世の中を変えていく力といって良いでしょう。そして、この言葉は、議員としての私のあり方を示唆する言葉だと思っています。良いことだけを並べた制度にも、問題点やリスクがあります。メリット、デメリットをきちっと伝えることで、当事者が選択しやすい環境を整える情報開示が必要なのは言うまでもありません。私は、選択の基準として「経済」か?「いのち」か?。どちらを優先するか?と自らに問います。優先するのは勿論「いのち」です。それは経済価値では測れないものであり、地方の活性化にとっては欠かせない自然環境、風景、伝統的な技術などの地域資源。そして善なる人です。命は、どんなに科学が進化しようと再生できません。失った命はもとに戻りません。命が吹き込まれ、脈々とつながれてきたものたちがグローバル経済によって根こそぎ破壊され、私たちは命の基盤を失いかけています。

 私たちが当選を果たした2011年の3月議会は未曽有の災害に始まりました。3月11日の東日本大震災そして福島原発事故。議会が閉会して駆けつけた3月27日、災害の地に立った時の光景と絶望はいまだ鮮明に記憶されています。あの時、みんなが生き方を問われたのです。天変地異を思わせる自然災害は今年になってからも続き豪雪、竜巻、土砂災害、大型台風、御嶽山の噴火、長野市北部の地震と次々に自然の脅威にさらされてきました。一方、生活困窮者、子どもの虐待、ひきこもり、認知症の人の徘徊など問題解決には地域で支え合うことの大切さを痛感した年でした。様々な制度ができていますが、そのはざまでこぼれ落ちたり、表面化しない見えない貧困など支援にはまだまだ問題が山積しています。

 私は、2期目の最後である今日まで私を支えてくれた1016人の力で活動を続けてこれました。1016人の2032本のボランティアの手に支えられ行動ができました。みんなのチカラが私のチカラになり、喜びと励みなってきました。今後も1人でも多くのボランティアを増やせるように活動していきたいと思います。「いつでも、どこでも、誰のためにでも」の想いで問題があれば、「共に考えます。即、行動します。みんなで輝く地域にします。」そんなまちを目指して今より3期、32回目の全力投球に向う覚悟と決断をしました。目指すは「輝く☆希望のまちへ」です。