星団日記

中央市議会議員なとり義高です。

マイクロカプセル香害

2019年9月議会 一般質問

 

1990年代「シックハウス症候群」といえば、ワックスや健材、ペンキなどから発生するホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)による健康被害のことでしたが、今最も大きな問題になっているのは、洗剤や柔軟剤、消臭剤のマイクロカプセルから発生する香害(こうがい)です。香料に使われる化学物質で、公表されたものの約半数の1,500種は危険で有害だと指摘されていますが、日本では成分名を表示する義務がないので、有害な成分を避けたくてもどうにもなりません。この芯物質である香料を「ナノサイズ」の目に見えないほど小さなマイクロカプセルに閉じ込め、熱や摩擦などでカプセルの膜が破裂することで少しずつ香料を放出させるので何ヶ月も香りを持続させることができるのです。破裂してバラバラになったカプセル片は空気中を漂い、2012年頃に大騒ぎした大気汚染物質「PM.5」(2.5μm以下の微小粒子状物質)より大きかったり小さかったりしますが実質的に同じ浮遊物質になります。吸い込めば直接肺まで到達しますが、さらに小さなナノ粒子の危険性は直接血液の中に入り全身の臓器に運ばれることです。「香りのカプセル」をたたいて「香りのスイッチ」が入った時、大気が汚染され、普通に空気を吸えなくなる人たちが確実に存在するのです。一回の柔軟剤の使用量には1億個のマイクロカプセルが入っているそうです。発症を予防するためにも公共空間での香料自粛を求めるポスターをつくる自治体が増えています。(大阪市和泉市倉敷市宇都宮市佐倉市広島県岐阜県・埼玉県・札幌市保健所など)

中央市の新庁舎や各施設にもポスターの掲示をし、すべての人に関わる問題であることを示す必要があると思いますがいかがでしょうか。

合成洗剤、柔軟剤や消臭剤などから発生する香料(化学物質)また、マイクロカプセルによる健康被害について見解をお聞きします。

化学物質過敏症の全国、中央市の患者数