星団日記

中央市議会議員なとり義高です。

子どもにとって もっとも いいこと

 「子どもに、ではなく、子どもと」を大切に活動している大人たちの考え方は、次の通りです。
「社会のかたすみで声をあげることもできない小さく抑圧された子どもたち、素晴らしい才能と限りない希望を持ちながら、生まれや生育環境でさまざまな困難の中で生活する子どもたち。この子どもたちとその家族に信頼してもらい、仲間に入れてもらうこと、そして一緒に寄りそいながらともに歩もうとする小さなグループ。これがこどもサポートやまなしです。」
 目の前にいる困っている人、その人に最善を尽くしている人を見るにつけ不思議な気持ちになります。そして、世界はおもしろいとも思います。うまく伝えられないのですが、日々、私の大切な仲間たちといるとふと、そんなふうに思うのです。私が子どもの権利条約を知ったのは、まちづくり時習塾の初期、「シンクグローバル、アクトローカル」と盛んに叫ばれていた頃です。田んぼや川原を仲間とほっつき歩きながら地球環境のことを考えていた時期でした。子どもの権利条約が世界標準で国際ルールだと教えられても現実は何も変わらないと思い、通り過ぎて行きました。ただ、今振り返ってみると身近な自然の中で子どもたちがなにげなく足を止めて「ねぇ、これなぁに」と私たちに顔を向け、私たちがそれと向き合い一緒に気持ちを共有してきたこと、そんなささいな積み重ねが子どもたちの心に輝きをもたらしたことは確かです。子どもたちが自然の中で遊んでいる姿にはすでに人がこの世で生きる上でのルールがつめこまれています。子どもたちの笑顔を見ればわかります。議員になって新ためて子どもの権利を学び直して見ると、その条文さえも生き生きと私に語り力を与え、これからどうしたらいいのか手にとるようにわかってきました。
 2つの世界大戦のさなか、子どもにとってもっともいいことをいつも考え、子どもたちと手をつなぎともに生き、あらゆるものから自由になった子どもの権利条約の「精神的な父」と称されるコルチャック先生の残してくれた64年の人生は、64歳の今の私に最高の希望をつないでくれています。
 「子どもの権利やまなしフォーラム」12月14日(土)13:00〜16:00 会場 甲府・山日YBSホール(山梨文化会館地階)参加費無料があります。基調講演は山梨学院大学教授の荒牧重人さん、パネルディスカッションもあります。主催は♯広げよう子どもの権利条約やまなしキャンペーンです。こどもサポートやまなしも構成団体です。おとながきっと元気になれると思います。ご参加下さい。
                            2019.11.20