星団日記

中央市議会議員なとり義高です。

9月議会の予定

9月 4日(金)開会

   7日(月)総務教育(委)

   8日(火)総務教育(委)

   9日(水)厚生(委)

  10日(木)厚生(委)

  11日(金)産業土木(委)

  23日(水)一般質問

  24日(木)一般質問

  25日(金)閉会

 

なとりの一般質問は、24日(木)午前10:30頃からです。

テーマは「種苗法改正で中央市の農業はどうなる」です。

ぜひ議会傍聴にお越しください。

 

コロナ感染症対策のため入場制限があります。(マスク着用)

詳しくは、議会事務局TEL 055−274−8516にお問い合わせください。

有機にこだわる

 柴咲コウさんが、種苗法が変えられることに物申すとSNSで発信したことがきっかけで、一般の人にも改定案の問題が知られるようになりました。彼女が有機農法でしっかり頑張っているのを数年前、私もテレビで見ました。私は、25年前から有機で野菜や米を作っていますが、初めはメダカや自然環境のためでした。今では、ちょっと違うなと思い始めています。そのような気待ちだけでは続かなかったと思います。なにより、自分が生きていることの力強さを感じさせてもらえるのです。猛暑日が続く中での田の草とりは、過酷というより命の危険さえ感じさせます。夕方にも畑の水やりにさんざん通いました。肉体的にシンドイなということは度々ありますが、黄昏れ時に見せてくれる夕日のダイナミックな色彩の移り変わりに心をときめかせます。稲の葉先の朝露が太陽の光を受けて輝く瞬間の美しさに、はっとさせられます。トウモロコシの天敵メイガ、出穂間近の稲の葉を食い荒らすセセリチョウの仲間、彼らと格闘しますが、なぜか農薬をまこうとは思いません。ひとつひとつ手でつぶし、一匹一匹ときちんと向き合います。害虫も益虫もただ自然のあり様を受け入れその瞬間を全力で生きているだけなのだと気づきました。命を絶つ感触が手にしっかりと残ります。そのうえでその命をもらった尊さを感じ学んできました。毎年、子どもたちと米作りしている中で私たちは必ずある言葉が書かれたパネルを見せます。そこには田んぼに棲むたくさんの生き物の絵が描かれています。「小さな命がたくさんあるから私たちがいる」春夏秋冬、空から舞う目で田んぼを見つめています。喰うくわれる、小さい大きい、強い弱い、たくさんの命のやりとりがあります。私たちの居場所もほんとうはずっとそこにあったはず、そんな気持ちを子どもたちに伝えたかったのだと思います。釜無川ぞいの畑で日照りが続く中、天に祈るような気持ちで雨を待ち焦がれ、雨のありがたさに感じ入りました。慈雨も豪雨もひとつらなりの水のかたち、命の姿に他なりません。私はこうして自然のことがひとつひとつわかっていくのがおもしろかったのです。有機農業がどう生きたらいいのかを教えてくれたのです。大切なことを誰かにゆだねてはいけない。自分の命を守ることを人に任せてはいけない。農作物を育てているのなら、命の根源である種を手放してはいけない、と私は彼らから教えてもらいました。種とりが禁止されたらまず、米が危ない。日本の食の安全を売り渡してはなりません。有機市場は世界で急速に拡大しています。若者の新規就農者のほとんどは有機栽培を目指しています。中央市が彼らを支援することで、中央市の未来は拓けるはずです。

活動報告 7月

勉強会 福祉施設のコロナ感染症対策・現状と課題 厚生(委)市役所本館 7.29

 

現在、福祉や保育などの現場は大変な苦労を余儀なくされています。対策の長期化を考え現場の声を聞き、市のコロナ対策に活かせるよう委員会からの提言としてまとめたいと考え勉強会を開催することになりました。特別養護老人ホーム、市立保育園、障害者相談支援センターの3施設の各責任者の方からお話をお聞きしました。市のガイドラインを遵守していることはもちろん新しい生活様式にも沿うよう努めていると報告されました。子ども用マスクが少なく苦労されたようですが、大人用マスクや消毒液の市からの提供が早く助かったとの事でした。

特別養護老人ホーム

 この施設は音楽療法に取り組むなど、特徴的な活動をしていましたが現状は中止せざるをえず、テレビ電話の活用を検討しているそうですが、ボランティア活動や親族の面会も制限された状態です。課題は、働く人が参ってしまわないように、医療関係者と同等なケアの実施と、エッセンシャルワーカーに対する早急な支援策の実施が必要だと感じました。

市立保育園

 マスク着用と熱中症対策の兼ね合いとして屋外ではマスクをはずすように指導しているそうです。(WHOユニセフは、5歳以下の子どもについてマスク不要と指針を公表2020.8.21付)

0歳から5歳児の小さな子どもを保育する状況下では、ガイドライン通りになかなか出来ず、ソーシャルディスタンスを保つことなど難しい現実があると容易に想像できます。また、園ごとに力を入れてきたマーチングなどの運動会行事は、その取り組み過程で子どもたちの素晴らしい可能性の発揮がありコロナ禍でも「成長していく子どもの姿を保護者にも見てもらいたい。」と保育のプロとしての思いを聞かせていただきました。

障がい者相談支援センター

 市内には8事業所(成人)があり、サービス内容は多岐に渡ります。就労継続支援、生活介護、外出時の支援、計画相談支援などです。また、児童向けに放課後等ディサービスや児童発達支援などもあり、音楽、アート療育に特化したものや野外体験活動もあります。就労支援については、作業をどのように提供できるのかに苦慮している折、県の進めている共同受注窓口が全く機能していない中でコロナ 禍になり、人の手作業を機械化されて影響が深刻化して行くのではないかと課題を報告されました。障害者には生活のルーティーンが色濃くあり、ルールを各自が決めている場合があります。決められた時間に図書館にいないとパニックになったり、ブランコに乗らないと落ち着かない子どもがいたりします。プログラムに活動の幅がなくなったことに加えて、多方面での施設の利用制限が子どもの楽しみを奪いストレスをためてしまうのでないかと憂慮されました。

 この会で強く感じたことは、感染症対策の再徹底や新しい生活様式の実践などは、送迎を含めた現場の仕事を明らかに増やしており、どこの施設もスタッフ不足になっていることです。目に見えない感染症への対応は、人と出会う機会をできる限り減少させることだと指導を受けていますが、人の力で乗り切ることでしか前に進めないのも事実です。心ある現場の連携したマンパワーが最も重要ではないでしょうか。この禍を必ず人の力で乗り切ることができると私は考えています。さらに、もし万が一コロナ感染者が出たとしても感染者を守る、その家族と職場を守ること、弱く苦しむ立場の人を保護する中央市であることを強く望んでいます。差別や非難を向けることではこの問題を解決できないことは、誰もが承知しています。

心あるまちでありますように!