星団日記

中央市議会議員なとり義高です。

GMトウモロコシはどこへ?

 ゆであげトウモロコシを前にまるですごい事のように妻がかぶりつきながら誉めてくれました。昨年の夏はどうしたことか、鳥にも虫にも全部食べられずに、少しだけ人間の口にも入ったのです。遺伝子組み換え(GM)トウモロコシを、私たちはこんな風にまるごと食べている訳ではありません。私が気がかりなのは、食品の裏側にある表示です。カップめんやスナック菓子、アイスや炭酸飲料、ドレッシングにマーガリン、かまぼこ・・・、ひっくり返すと原材料名の所に知らない単語が表記されています。トレハロース、デキストリン・果糖ブドウ糖液糖・水あめ・醸造酢・アルコール・ぶどう糖・増粘多糖類・カラメル色素・・・・。これらは全部GMトウモロコシから作られている可能性があります。GMトウモロコシからGMコーンスターチ(でんぷん)になり、あまみ・うまみ・とろみ・かためる・機能性を持たせるなどのために多くの食品に使用されます。日本のトウモロコシの自給率は0.0%です。いくら私たちの回りの畑でゴールドラッシュが植えられていても、野菜として分類されます。ですから穀物としてのトウモロコシの自給率は統計的にはゼロになります。家畜の飼料や食用油、加工食品の原料に使われているトウモロコシは、主に世界一の生産量を誇る米国から輸入されます。米国で栽培されているトウモロコシの約9割は遺伝子組み換えです。

 日本では、トウモロコシ・大豆・ナタネ・綿などの主要なGM作物は栽培されていませんが、このように大量に輸入しているのでGM食品になって食卓に上がっています。遺伝子組み換え作物は、米国が輸出を始めて20年が経ちました。その間に世界ではその安全性に疑問をもたらす研究が発表されています。安全性を脅かす要因は3つあります。①除草剤グリホサートの残留が広範な健康被害を引き起こす②殺虫毒性が人間の腸に悪影響をもたらす③癌の増加などの誘因になっている これらの事実は、フランス・カーン大学のセラリーニ教授らがおこなった動物実験で明らかになっています。(※下記に「世界的に重要な実験」が大きな波紋を投げかけたドキュメンタリー上映会の案内があります)生きることは食べること。他の生命をどうしようもなく奪うことでもあります。いのちの糧をまっとうな方法で私は得たいと思っています。


※「世界が食べられなくなる日」上映会 

2月29日(土)開演 13:30
ぴゅあ総合3F視聴覚・音楽室(甲府市朝気1−2−2)
参加費500円 要予約 
問い合せ 080-5055-7761(笹本さんまで) 主催 給食を考える会・山梨